症状の種類
◆半側空間無視
病巣と反対側の空間の刺激に反応しない、そちらを見ない
左方向への運動がうまくできない
対象物の左側を見落とす
左半側の空間が見落とされやすい特徴がある。
右半側空間は左右脳が情報を得ているのに対して、左半側空間は右脳からしかカバーされていない。
例)
左半側空間にある壁にぶつかる、物に躓く
車が来ているのに気づかず交通事故に遭う
◆容量性注意障害(覚醒度)
情報の量に制限があり、ある一定の情報量を超えると処理できなくなる
例)
話についていけない
作業を終わらせるのに時間がかかる
疲れやすい
◆選択性注意障害
意識的に、或いは反射的に選択的に注意を向けられない
例)
いつもぼんやりとしていて、ミスが多い
課題や興味関心事に対して気を向けられない
声をかけられたことに反応できない、反応が遅い
◆転換性注意障害
執拗に拘ってしまう、意識を向ける対象を切り替えられない
例)
一点を見つめて動かない
◆持続性注意障害
一定の集中力を維持できない。
例)
ちょっとした妨害で気が散りやすい
人の話を聞いていられない
作業を長く続けられない
落ち着きがない
◆分配性注意障害
二つのことを同時に行うと混乱し、順序良く実行できなくなる
例)
複数の作業を同時に行えない
段取り良く行えない
症状はどこからくるのか
【半側空間無視】
下頭頂小葉・縁上回 →視覚性無視
側頭葉海馬傍回 →対象・物体中心の無視
下前頭回・背外側前頭皮質 →運動性無視
【その他注意障害】
右半球、広範囲の脳損傷
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