脳卒中患者の麻痺側脚の筋力は麻痺側脚の運動機能や歩行速度、歩行自立度、6分間歩行距離といった歩行能力と関連があります。この筋力は多くの場合、膝を伸ばす筋力が採用されており、重要な評価項目の一つと言えます。
ただし、歩行能力を推測するにあたって筋力の測定箇所については異論を残しており、麻痺側のつま先を挙げる力が歩行速度と最もよく関連しているという報告があります。確かにこの麻痺側足背屈という動きの制御は機能的に高いレベルを指し、身体機能が良好なため歩行の自立度が高いという結果が出たと考えられます。